自己PRに趣味をたくさん書くのは無意味——婚活成功のための正しい自己PR戦略
婚活プロフィールの自己PR欄、
「せっかくだから自分の魅力を全部詰め込みたい!」と、趣味や好きなことを延々と書き連ねていませんか?
旅行、映画、カフェ巡り、スポーツ観戦、ドライブ、音楽フェス…。
あなたの人生を彩る大切な要素かもしれませんが——実は、それらの多くはお相手の心には響いていません。
なぜなら、婚活市場で多くの女性が重視しているのは、趣味ではないからです。
自己PRは「自分が語りたいことを書く場」ではなく、「相手が知りたいことを書く場」。
ここを履き違えると、せっかくの出会いを逃してしまいます。
本記事では、結婚相談所カウンセラーの私が、
「趣味ばかりの自己PRがなぜ響かないのか」、そして「代わりに何を書くべきか」を具体例とともに解説します。
趣味だらけの自己PRが失敗する理由
自己PRは、婚活におけるあなたの「営業資料」です。
しかし統計や現場感覚から見ても、女性が結婚相手に求める条件の上位は一貫しています。
- 1位:年収
- 2位:年齢
- 3位:性格
この3つが圧倒的に重要視されており、「趣味」を重視する人はせいぜい全体の3割程度。
つまり、趣味をズラッと並べても7割の女性には刺さらないのです。
さらに、趣味を多く書くことで以下の誤解を招くこともあります。
- 「結婚後も趣味優先になりそう」と思われる
- 「家庭的より自己中心的?」と勘違いされる
- 「この人はアドバイスをもらっていないのかな…」とカウンセラー経験者から見て心配される
自己PRは、相手が判断材料にする項目を中心に書くことが鉄則です。
趣味はあくまでスパイスであり、メインディッシュではありません。
自己PRに書くべき“数字”と“人柄”
自己PRは履歴書ではありませんが、「数字」と「性格」をきちんと示すことが、お相手の安心感につながります。
1. 年収について
- 高い場合:安定性の根拠を示す(例:「10年間同じ企業に勤務し、営業成績で5年連続表彰」)
- 低めの場合:向上心や努力を示す(例:「現在資格取得の勉強中で、昇進を目指しています」)
ポイントは、“現状”と“今後の見通し”をセットで書くこと。
2. 性格について
抽象的な言葉よりも、具体的なエピソードを入れると信頼度が上がります。
- 悪例:「優しい性格です」
- 良例:「毎週、離れて暮らす祖母に電話をしています」
こうすることで、読んだ相手が自然とあなたの人柄をイメージできるようになります。
趣味は“ひとつ”に絞って深く語る
趣味を完全に排除する必要はありません。
むしろ、1つだけ選び、その趣味を通じて価値観や人柄が伝わるように描くのが有効です。
悪い例:
趣味は旅行、映画、カフェ巡り、ゴルフ、読書、スキーです。
これは単なる羅列で、相手には「で、あなたはどんな人?」という疑問しか残りません。
良い例:
年に一度、両親を連れて温泉旅行に行きます。家族の笑顔を見る時間が、私の何よりの楽しみです。
このように書くことで、「家族を大切にする人」という印象が自然に伝わります。
趣味=あなたの価値観を映す鏡として活用するのが、戦略的な自己PRの書き方です。
悪い自己PR vs 良い自己PRの比較
項目 | 悪い例 | 良い例 |
---|---|---|
年収 | 「普通です」 | 「年収○○万円。現在○○の資格取得を目指し、昇給を目指しています」 |
性格 | 「優しいと言われます」 | 「同僚から相談を受けることが多く、月1でランチ会を開いています」 |
趣味 | 「映画、旅行、読書、ジム」 | 「料理が好きで、週末は友人を招いて食事会を開きます」 |
まとめ——自己PRは“お相手ファースト”で
婚活自己PRは、「自分が書きたいことを書く場」ではなく、「相手が知りたいことを書く場」です。
- 趣味の羅列は避ける
- 年収と性格という安心材料を具体的に提示する
- 趣味は1つだけ、価値観が伝わる書き方をする
この3ステップを守るだけで、自己PRの質は飛躍的に向上します。
そして、これは単なる“テクニック”ではなく、相手を思いやる姿勢そのもの。
プロフィールからその思いやりが伝われば、実際に会ったときの印象も必ず良くなります。